横倉山
古生代シルル紀
高知県高岡郡越知町
憧れの地、横倉山です。 1999年3月に初めて横倉山に行きました。 横倉山は黒瀬川構造帯(西南日本外帯の秩父累帯に約4億年前のレンズ状の岩帯が 帯状に連なる)の横倉山レンズ状部に属し、シルル紀の化石を豊富に産出することで 特に有名です。 下部層からG1、G2、G3、G4と分類され、化石はG2とG3層から産出します。特にG3 層の石灰岩は灰白色の石灰岩の中に角礫状に鮮やかな赤や緑が混ざり「土佐桜」とし て建築用の装飾用壁材として切り出されていましたが、現在では石切場は操業していな いようです。 1998年行った岐阜県の「一重ヶ根」のシルル系はサンゴの間に泥の成分が多く入り込 んで、静水域のサンゴ礁を示していますが、この横倉山の石灰岩、特にG3の角礫状の 石灰岩等は強水域を示しています。しかし採集した石の中に一重ヶ根と見間違えるよう なものも有り、一概には言えないようです。 |