神戸の植物化石
古第三紀漸新世
今からさかのぼること約3400万年、神戸市北部を中心とした地域に「古神戸湖」という淡水湖がありました。 その湖に堆積した地層を「神戸層群」といいます。この地層には多くの植物化石が含まれることで有名です。 今までに確認された植物化石は約250種以上にも及んでいます。 また、希に昆虫化石も発見されています。 身近なところでは、オリックスブルーウェーブの本拠地「グリーンスタジアム神戸」もその地層の上に建っています。 神戸層群の植物化石は白から灰白色の凝灰岩中に見られます。白い石をハンマーで叩くと、パカッと割れて保存状態の良い見事な化石が現れます。 しかし、最近は付近の開発が進み良い露頭が少なくなりました。その数少ない露頭も採取し尽くされ、良い標本を得にくくなっています。 かなり掘り進まれた産地では、大きなブロックで化石層を取り出すことは不可能に近く、大変危険を伴います。 |